SIerとして働くエンジニアの中には、Web企業に転職したいと考えている人も多い。
しかし、SIerが使う技術はJavaなど古めの技術が中心で、なかなか新しい技術を実践する機会は少ない。
Web系企業に転職したい場合、どのような勉強法で学習を進めれば良いのだろうか。

Web企業で使う言語は、PHPやRubyなどスクリプト言語が中心だ。
それに対し、SIerが使う言語はC言語やJavaなどのコンパイル言語が中心であるため、まずはスクリプト言語での開発に慣れる必要がある。
ただ、コンパイル言語は型付けが厳しく、オブジェクト指向に関する知識が必須だ。
そのため、JavaやC言語に関する知識が身についていれば、スクリプト言語のコードの書き方に関しては苦労しないだろう。

しかしWeb系企業の場合、開発全体を一人ひとりが把握している必要がある。
そのため、自分が担当する開発言語だけでなく、ネットワーク周りやデータベース周りに関する知識も必要になる。
特にプログラマーとして働いているとネットワーク関連の業務を行う機会が少ないため、Web系企業を目指す場合はCCNAを取得するなどしてネットワークに関する知識を身につけるべきだろう。

また、Web系企業では、要件定義の段階から全員が開発に関わることになる。
そのため、要件定義といった上流工程経験があると、Web系企業に転職しやすいだろう。
しかしSIerの場合、ある程度経験が無ければ、上流工程を経験することは難しい。
そのため、自分でWebサービスを開発して要件定義からテストまで行い、一連の流れを理解しておくべきだろう。